日本との違いを理解する

ある時のこと、娘の高熱が治まらず夜中に幻覚や幻聴の症状が出たことがありました。 さすがの私もこの時ばかりは一刻を争うのでは?と思い、かかりつけのクリニックに電話して事情を話してみました。

というのも、保険を適用してもらう為には原則、クリニックで診察してもらう必要があるからなんです。 すると「子どもの異常な発熱の時にはすぐに小児科に連れて行きなさい。保険の事は気にしなくていい」って言われたんです。

お陰で、インフルエンザにかかっていた事がその日の内に判明して適切な処置を受ける事ができました。 後日、クリニックにそのときのいきさつを話すと、しっかりと保険に必要な書類も出してくれました。

「臨機応変に対応してくれるんだな~」と、予想外に嬉しかったのを覚えています。 マレーシアにおける医療システムは、日本とは大きく違っている上、診察を受けるときに注意が必要です。

まず、マレーシアでは「自分(もしくは子ども)がどんな状態であるのか」「どうして欲しいのか」と言う事をこちら側から事細かに伝えなければいけません。

日本のように医者の方から様々な質問があったりしませんし、様々な可能性を示唆してくれる事もほぼ皆無です。ただ「どうしました?」と聞かれるのみ!

以前、かなり長く続いている咳と急な発熱、食欲不振に悩まされていた私は、ある病院で診察を受けました。 そのとき、詳細に至るまで説明したはずなんですけど、単なる風邪として診断が下り処方箋を貰って帰ることになりました。

当然、症状は全く改善されませんでした。さらなる不安を覚えた私は病院を変えて再び診察を受けてみました。 今回は自分から「とにかく不安で眠れないからレントゲンを撮って欲しい」とお願いしました。

診てくれた医者は「そこまで必要があるかな?ま、一応撮っておくか?」的な対応だったんです。結果、肺炎にかかっている事が判明して、医者もびっくりしていました。こんなコントの様な事も実際にあるんです。

「自分の身は自分で守らなきゃ」と強く思った瞬間でもありました。 ちなみに、大きな病院であれば必ずと言っていい程、日本語通訳さんがいますので、大いに頼るべきです。 我が家ももちろん、自分達だけでは足りない部分を補って貰う為、必ず通訳士さんをお願する様にしています。

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